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伝統芸能×国語で「詩舞」を3倍楽しむ会~演目・忠臣蔵~

2020年12月12日(土)に、

伝統芸能×国語で「詩舞」を3倍楽しむ会を都内で開催しました。

 

演目は「忠臣蔵」

 

赤穂義士47名が吉良邸に討ち入りしたは12月14日。

 

ということで、討ち入りの日を前に、

義士たちが眠る泉岳寺からも近い会場で行いました。

 

このイベントの特徴は、

 

作品解説・詩舞の鑑賞・詩舞の体験

 

という3つの要素が楽しめること。

 

私は作品解説を担当し、メインディッシュである詩舞のパートは、

いつものように師範の見城星梅月さんが担ってくださいました。

 

作品解説では、現代語訳しただけでは分からない解釈の楽しさを

お伝えしようと心掛けているのですが、

 

私としては、今回、大塩平八郎から見た赤穂義士という視点を入れられたのが、

意外性があって良かったかなと自画自賛しています(笑)

 

そして、星梅月さんには漢詩2題を舞っていただきました。

 

ひとつは大石内蔵助と妾の於可留(おかる)との恋模様、

そしてもうひとつは討ち入りを描いたもの。

 

於可留を舞う星梅月さんは、残された女性の悲哀を

見事に表現されていてため息が出るほど美しく、

 

討ち入りの漢詩では、佇まいはガラリと変わり、

勇ましい義士たちの姿を見せてくださいました。

 

於可留から義士に変化する瞬間は本当に空気が変わったように感じました。

その様子はぜひ多くの方に直に見ていただきたいです。

 

 

このイベントでは、義士をイメージして調合したお香のお土産と、

赤穂から取り寄せた日本酒「忠臣蔵」のご提供もいたしました。

 

お酒の「忠臣蔵」は冬季限定の初しぼりをチョイス。

 

赤穂唯一の酒造であり、

赤穂藩主浅野家の御用酒屋でもあった奥藤商事という蔵元のお酒です。

 

美味しいと参加者の皆さまにも大変好評でした。

 

奥藤商事の社長さん、従業員の皆さま、とても気さくで素敵な方々なので、

機会があったらぜひお立ち寄りください。

 

今回の会場となった港区立伝統文化交流館は、区指定の有形文化財を活用した建物で、

和の趣がとても素敵な、歴史ある施設です。

 

こちらを使わせていただけたのは、共催してくださった旅するうなぎのねどこさんのおかげです。

本当にありがとうございました。

 

星梅月さんとの企画は、オンライン・リアル両方で定期的に開催してまいりますので、

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。