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【処暑】穀物はどうやって生まれたの?

一年を24に分けたものを二十四節気と呼び、

それをさらに3等分ずつにしたものを七十二候と呼びます。

 

ひとつの節気で大体15日間、ひとつの候で約5日間です。

 

9月2日~9月6日頃は、二十四節気で言うと「処暑」、

七十二候は「禾乃登(こくもの すなわちみのる)」と名付けられています。

 

* * *

 

七十二候の「こくもの」は穀物のこと。

穀物が実る季節になったのですね。

 

「こくもの」は「禾」という漢字を使っていますが、

「禾」は「いね」と読むこともできます。

 

一般的に穀物というと、

米や麦をはじめ、粟、キビ、豆などを指します。

 

 

では、これら穀物はどうやって生まれたのでしょう?

 

 

実はスサノオが関わっているのです。

 

(注・排泄物の話題をご不快に思う方は、この先はお読みにならないでくださいませ) 

 

スサノオは、日本国を産んだことで有名なイザナギ・イザナミのうち、

イザナギから生まれた男神。

 

ある時、空腹のスサノオは、食物を司るオオゲツヒメという女神に、

食物を出すよう言います。

 

オオゲツヒメは、自分の鼻、口、尻などから食物を出し、

スサノオに振る舞いました。

 

それを知ったスサノオは、

怒ってオオゲツヒメを斬り殺してしまうのです。

 

すると、オオゲツヒメの頭からは蚕、目から稲穂、

耳から粟、鼻から小豆、陰部から麦、尻から大豆が生まれ、

五穀の起源となったというのです。

 

びっくりなストーリーですが、

このような、死体から食物が生じるという神話は、

世界の各地にあるそうです。

 

 それにしても、

オオゲツヒメが口や鼻から食物を出したことを不快に思うスサノオって、

なんだか人間らしいですね。

(斬り殺すのはいただけませんが、、、)

 

 

実は日本の神様は様々なところから生まれます。

 

スサノオ自身も、イザナギが身を清めた際に、

鼻を洗ったことで生まれた神ですし、

 

イザナミの吐しゃ物や糞尿からもたくさんの神が生まれます。

 

糞尿から神様が生まれる世界観なのに、

オオゲツヒメの体から出た食べ物は嫌なのですね。

 

なんだか不思議です。

 

 

ちなみに、映画『君の名は。』で有名になった、

口噛み酒というお酒があります。

(映画の作中に登場します)

 

まだ麹を用いた醸造技術がなかった頃、

米などを口でかみ砕き、それを吐き出して貯めておき、

発酵させたという古代の酒です。

 

こういうものが存在したので、

てっきり古代の人は口から食物を出したり、

それを食品とすることにあまり抵抗がないのかと

思っていたのですが、

 

スサノオがオオゲツヒメの行為を不快に思ったということは、

やはり古代の人も、

人が口から出したものは汚いという感覚はあったのでしょうね。

 

 

ともあれ、実りの季節です。

 

今年の穀物の豊作を願いつつ、食べ物は大切に頂きたいですね。