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詩舞イベントレポート(7/17オンライン開催)

2020年7月17日に行われたイベント

 

「<伝統芸能を体験しよう>

詩舞の師範に習う日本文化の美しさ」

 

初めて詩舞を観るという方も多かったのですが、

とてもご好評いただきました。

 

大変ありがたいことに、

参加者(20代男性)から詳細なイベントレポートを

頂戴しましたので、ご紹介いたします。


イベントレポート

現役国語教師をされながら、和文化を伝えるワークショップをやられている橘茉里さん、

そして剣詩舞の師範、見城 星梅月さんがタッグを組んだ共同プログラム【<伝統芸能を体験しよう>詩舞の師範に習う日本文化の美しさ】に出席しました。

 

そこでの感想を書いていこうと思います!

ぜひ、皆さんレビューとして読んでみてください!

 

 

講義の魅力は以下の四点だと思います!

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【魅力①:ちょうどいい塩梅のプログラム構成】

【魅力②:双方向型ワークショップで自分の考えを深めながら講義に参加可能!】

【魅力③:言霊を体感できる!理想の国語の授業がここに!】

【魅力④:たった一時間で世界が広がる!コロナ渦の中ででも新しい学びが手軽にできる】

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この講座に参加するにあたって、事前に講座プログラムを拝見したのですが

最初の素直な感想は、「この濃さの内容を一時間に詰め込むの?大変じゃない?」でした。

 

1時間の講義に詩の解説から剣詩舞の魅力、実演鑑賞まできっちり詰め込む、

と書かれていたワークショップ内容にどう全てを回収するのだろうと

ワクワクしながら、講義へ。

 

講座が終わると同時に感じた感想が、

「1時間でこの内容を1500円で聞けるなんて素晴らしい!」でした。

 

最初の三十分は現役国語教師、橘茉里さんの若山牧水の短歌

「白鳥はかなしからずや空の青海のあをにも染まずただよふ」の徹底解説。

 

さすが教えるプロフェッショナル、学校の先生を9年続けてきた橘さん。

 

ただ一方的な情報伝達に終わるだけでなく、

ZOOMのチャット機能を駆使し聴講生に発言の場を与えながら、

オーディエンス主体のワークショップを展開していました。

 

詩の解説、と聞くと表現技法から詩を読み解いて、そこばかりに目が行ってしまって

結局詩の持つメッセージ性は意味のみを確認するだけ..なイメージを抱く方もいると思います。

 

しかし、橘さんはこの短歌が作られた背景や

牧水の恋に苦しむ経験に焦点を当て解説してくださったので、

今まで何か遠い存在のように感じてしまっていた「歌人・若山牧水」を

一人の「恋に戸惑う血の通った人間」として捉えることができ、

詩の持つ力をダイレクトに体感できました。

 

 

さて、牧水の短歌に想いを馳せながら、後半戦へ。

 

今度は剣詩舞の師範であり、第一線で活躍している見城 星梅月さんによる

剣詩舞の解説を聞き、実演鑑賞へ。

 

鑑賞後、牧水の短歌を詩舞の世界ではどう解釈するのか

実際に舞われた見城 星梅月さんによる詳しい解説がありました。

 

恥ずかしながらこの講座に参加するまで剣詩舞というものを知りませんでしたが、

この講座を通して新しい世界を知ることができました。

 

他の参加者の方からも、

 

「解説を聞いた上で鑑賞し、詩舞の美しさや奥深さを体感し鳥肌が立ちました!」

「詩の美しさを頭で理解した後に詩舞でさらに体感できて感動した」

 

と感想が上がったくらいにこの鑑賞経験は私の中で大きなものでした。

 

 

この講座のもう一つユニークだった点は、

今目の前で舞われた師範の方に、「舞っている最中はどんなことを思っているのか?」や、

「どう自分の世界観や表現の幅を広げられるのか?」を直接質問できる点です。

 

師範との対話を通じて詩舞の難しさや奥深さをさらに深掘りでき、

一参加者として、より一層感動を深められました。

 

コロナ渦でなかなか世界を広げられない、と消極的になってしまう方もいらっしゃると思います。

しかし、家にいても簡単に新しい世界に触れることは可能なんだと思わされた良い経験でした。