一年を24に分けたものを二十四節気と呼び、
それをさらに3等分ずつにしたものを七十二候と呼びます。
ひとつの節気で大体15日間、ひとつの候で約5日間です。
5月5日~5月9日頃は、二十四節気で言うと「立夏」、
七十二候は「蛙始鳴」と名付けられています。
* * *
今日から「立夏」
暦の上では夏になったのですね。
さて、七十二候は蛙始鳴(かわずはじめてなく)です。
冬眠から目覚めたカエルが鳴き始める時期ということですね。
カエルはお守りのモチーフに使われることもあります。
例えば、
無事かえる → 交通安全、病気平癒など
若がえる → 健康祈願など
「帰る」と「カエル」という、同じ音からの連想ですね。
言霊(ことだま)といって、
言葉には霊的な力がこもると信じた日本人は、
言葉の音をとても大切にしたのです。
カエルは色んなことわざにも登場します。
「井の中の蛙大海を知らず」
「蛙の子は蛙」
などなど。
「蛇に睨まれた蛙」は、
恐ろしいものを前にして、恐怖で身がすくんで動けない様子を
表した言葉ですね。
では、「蛇に見込まれた蛙」はどんな意味でしょう?
実は、「蛇に睨まれた蛙」も「蛇に見込まれた蛙」も
どちらも同じ意味なのです!
どうやら「蛇に睨まれた蛙」の方が新しい表現のようですね。
「睨まれる」と「見込まれる」では意味が逆のような気がしますが、
相手が自分にとって恐ろしい存在だったら、
その相手から睨まれるのも、見込まれるのも、
自分が感じる気持ち(恐怖心)はどちらも一緒ということなのでしょうね。
私だったら、
恐ろしい相手からは、見込まれるより睨まれる方が
まだマシかしら、、、?
皆さまはどうでしょうか?