一年を24に分けたものを二十四節気と呼び、
それをさらに3等分ずつにしたものを七十二候と呼びます。
ひとつの節気で大体15日間、ひとつの候で約5日間です。
4月25日~30日頃は、二十四節気で言うと「穀雨」、
七十二候は「霜止出苗」と名付けられています。
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霜止出苗(しもやんでなえいづる)とは、
霜が降りなくなって、苗代で稲が育つ時期ということ。
苗代(なわしろ、なえしろ)とは、
田んぼに植える前の稲を育てる場所のことです。
さて、猪苗代という地名がありますね。
猪苗代には、どうして苗代という言葉が入っているのでしょう?
由来を調べてみました。
いくつか説があるようですが、
私が面白いと思ったものを1つご紹介します。
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村人が水害により困窮しているのを見かねた山の神が、
猪に泥田を耕させると、荒れ地に田んぼができ、
それ以降、米がとれるようになり、暮らしが豊かになったのだそう。
その猪の功績を称え、
猪が作った田んぼという意味で、神様が「猪苗代」と
名付けたんだそうです。
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参照したHPには、
この山の神は大山祇(オオヤマツミ)だと書いてありました。
大山祇は、天孫(天皇の先祖)であるニニギノミコトと結婚した
サクヤ姫のお父さんです。
日本神話に出てくる有名な神様が、
地方の民話の中にも出てくるのですね。
しかも今でも語り継がれているみたいです。
今でも伝承が残っているって、素晴らしい財産ですね。
【猪苗代の由来・参考サイト】
「スーちゃんの妖怪通信」http://www.rg-youkai.com/index.html