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【穀雨】葦(あし)の芽吹く頃

一年を24に分けたものを二十四節気と呼び、

それをさらに3等分ずつにしたものを七十二候と呼びます。

 

ひとつの節気で大体15日間、ひとつの候で約5日間です。

 

4月20日~24日頃は、二十四節気で言うと「穀雨」、

七十二候は「葭始生」と名付けられています。

 

* * * 

 

穀雨は、穀物を潤す春の雨のこと。

 

確かに近頃は雨の日が多いですね。

穀雨という名前通りです。

 

雨の日の外出はあまり好きではないのですが、

穀物を潤す大切な雨なのだなぁと思うと、雨への見方が変わってきます。

 

 

そして、今日から5日間は「葭始生(あしはじめてしょうず)」と呼ばれる時期。

これは葦(あし)が芽吹き始める季節ということです。

 

 

葦はイネ科の植物で、水辺に群生します。

 

茎は紙の原料に、根は漢方の薬として止血や解毒に使われるそうです。

 

 

さて、クイズです。

 

「葦原の中つ国」

 

これはとある国の名前ですが、一体どこだと思いますか?

 

 

・・・実は日本の別名なんです。

 

 

『古事記』や『日本書紀』に出てくる古い言い方です。

 

ちなみに「中つ国」は、天上と黄泉(よみ)の国の中間にあるという意味で、

この地上を指します。

 

 

葦は我々日本人にとって、とてもご縁のある植物なのです。

 

ちなみに平安時代には、

「葦の根」が忍ぶ恋の比喩として和歌に詠まれたそうですよ。